ガーディアンズ 球団史上最高額でホセ・ラミレスと契約延長に合意

メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、ガーディアンズはホセ・ラミレスと5年1億2400万ドルで契約延長に合意したようだ。ラミレスは今季の年俸が1200万ドル、来季は1400万ドルの球団オプションとなっており、その球団オプションが行使されることも確定。今季から2028年までの7年間で総額1億5000万ドルの契約となる。全球団に対するトレード拒否権も含まれているという。なお、ガーディアンズはエドウィン・エンカーナシオンに与えた3年6000万ドルが球団史上最高額であり、それを大幅に上回るものとなった。

現在29歳のラミレスは2017~20年の4シーズンでア・リーグMVPのファイナリスト(投票3位以内)に3度選出されたスター三塁手。昨季はMVP投票6位に終わったものの、152試合に出場して打率.266、36本塁打、103打点、27盗塁、OPS.893をマークし、自身3度目の「20-20」を達成するとともに、同じく自身3度目のオールスター・ゲーム選出を果たした。ガーディアンズにとって球団史上最高額の契約とはいえ、ラミレスが積み上げてきた実績を考えると、5年1億2400万ドル(もしくは7年1億5000万ドル)という契約は大バーゲンと言えるだろう。

移籍情報などを扱う「MLBトレード・ルーマーズ」も今回の契約延長について「球団史上最高額だが、チーム・フレンドリー(球団側に有利)な契約だ」と記している。ラミレスがFA市場に出れば、年平均3000万ドル前後の契約を得られるのは間違いないが、ガーディアンズはそのラミレスを今後7年間にわたって年平均2000万ドル強で保有することができるのだ。全球団に対するトレード拒否権が盛り込まれたということは、ラミレス自身がガーディアンズで長くプレーすることを望んだのかもしれない。

今回の契約延長はラミレスが36歳になるシーズンまでをカバーすることになる。契約延長を機に、ラミレスはより一層、クリーブランドの野球ファンに愛される存在となりそうだ。

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