株式会社セイヒョー(新潟市北区)の2022年2月期決算は増収増益

株式会社セイヒョー(新潟市北区)の2022年2月期(非連結)は、売上高が39億5,700万円(前期比13.0%増)、営業利益が5,600万円(同227.5%増)、経常利益が6,900万円(同21.0%増)、当期純利益が6,300万円(同34.2%増)だった。

売上高については、主力のアイスクリーム部門において、自社ブランド品の新規取引先の開拓や既存取引先への拡販活動を重点的に実施し堅調に推移。またOEM受注についても前期比30.9%増と大幅に増加した。

損益面については、主力のアイスクリーム製品の売上増加に伴い、販売促進費及び運搬費が増加したものの、その他営業経費の抑制に努めたほか、営業・生産・物流の各部署の連携を強化し、在庫管理の改善を図ることで支払保管料などが減少した。

部門別売上高の概況は以下のとおり。

アイスクリーム部門

売上高は、26億8002万円(前期比22.9%増)となった。主な要因は、自社ブランドの氷菓製品およびOEM受注のアイスクリーム製品の販売などが好調に推移したことによるもの。

仕入販売部門

売上高は、8億1,500万円(前期比7.6%減)となった。主な要因は、緊急事態宣言に伴う外出自粛、新しい生活様式の実践による行動変容の影響や食品量販店などの取引先が仕入ルートをメーカーとの直接取引などに変更したことによるもの。

和菓子部門

売上高は、3億2,200万円(前期比9.3%増)となった。主な要因は、和菓子部門の主力製品である新潟銘菓の「笹だんご」が、横ばいで推移したものの、大福のOEM受注が大きく増加したことによるもの。

物流保管部門

売上高は、2億1,100万円(前期比4.3%増)となった。主な要因は、生活様式の変化に伴い冷凍食品の入出庫が増加し、コロナ禍であったものの荷動きが回復したことによるもの。

2023年2月期通期業績予想については、電力や燃料、輸送コストが増加することが見込まれるものの、主力のアイスクリーム部門における順調なOEM受注に加え、自社ブランド品の営業を強化することにより、売上高36億円、営業利益8,000万円、経常利益9,000万円、当期純利益6,800万円を見込んでいる。

一方、セイヒョーは8日、株式会社Wealth Brothersとの資本提携についても発表している。

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