平和願い「桜カステラ」発売 信金の仕事おこしネット活用 諫早・菓秀苑森長

平和への願いを込めた「桜カステラ」

 長崎県諫早市の菓子製造販売業、菓秀苑森長(森淳社長)は、平和の象徴として品種改良された愛媛県東温市の陽光桜を使った「桜カステラ」などカステラ3種を発売した。
 たちばな信用金庫(諫早市、塚元哲也理事長)が参加する「よい仕事おこしネットワーク」が、地域連携プロジェクトとして企画。同ネットワークは、全国の信用金庫ネットワークを活用したビジネスマッチングや、各地の名産品同士をコラボさせた新商品開発などに取り組んでいる。
 陽光桜は、桜の木の下でまた会おうと出征する教え子たちを見送った愛媛県の青年学校農業科教員が、世界中で咲くよう品種改良した桜。カステラ生地には葉の粉末を使い、風味豊かな味わいに仕上げた。陽光桜の花の濃いピンク色も再現し、春らしいパッケージにもこだわった。
 森社長は「桜カステラをきっかけに、平和のありがたさを改めて感じてもらえれば」と話した。和歌山県の特産品である紀州うめ、有田みかんを使ったカステラも同時発売した。1箱5切れ入りで各896円。諫早市八坂町の本店ほかECサイト、東京の県アンテナショップ日本橋長崎館などで販売する。

「桜カステラ」など3種類のカステラを発売した森社長(中央)、塚元理事長(右)ら=諫早市小川町、たちばな信用金庫

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