諫早駅イーサ、新幹線開業半年前イベント開幕 「1号機関車」原寸大模型がお目見え

展示されている「1号機関車」の段ボール模型=諫早市、諫早駅再開発ビル「イーサ」内交流広場

 西九州新幹線開業半年前イベントが20日、長崎県諫早市の諫早駅再開発ビル「イーサ」内交流広場で始まった。日本の鉄道開業時(1872年)に新橋-横浜を走った英国製「1号機関車」で、1930年まで島原鉄道でも活躍した車両の原寸大段ボール模型もお目見えし、注目を集めている。4月3日まで。
 同市と島原半島3市の官民でつくる九州新幹線西九州ルート県南地域活性化協議会などが主催。開業までの日数を表示するカウントダウンボードも、イベント開幕に合わせ設置された。
 1号機関車(全長約7.4メートル、幅約2.2メートル)は11年、島鉄に払い下げられるまでに大幅な改造が施されており、模型はその島鉄型。建築家で段ボール工芸家の島英雄氏(72)が採寸を含めると1年かかりで制作し、2018年に島鉄に寄贈した。普段は熊本県内のホテルに常設されている。
 オープニングセレモニーには4市や経済団体、JR九州などから市長や関係者が出席。テープカットした島氏は「諫早は(島鉄時代の)1号機関車の起点であり、(島鉄駅も併設されている)諫早駅にこの模型を常設展示することが夢。新幹線開業を機に、多くの人にその歴史を知ってほしい」と話した。
 イベントでは4市の物産も販売。次回の販売は26日を予定している。


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