きょう9日(土)は東京都八王子で25.2℃を観測して夏日となり、東京都内では島しょ部を除いて今年初めての夏日となった。
　あす10日(日)は東京都心でも25℃と今年初めての夏日が見込まれているだけではなく、全国各地で夏日が続出する可能性がある。4月もまだ半ばだが、早くも「暑さ対策」をした方がよさそうだ。

きょう9日(土)東京都内で今年初の夏日（島しょ部を除く）

　きょう9日(土)の日本付近は、広く高気圧に覆われて日ざしがたっぷり降り注いだ所が多くなった。加えて、高気圧のふちを回って南からは平年より暖かい空気が流れ込んだため、暖かいを通り越して季節を先取りした「暑さ」になった所があった。
　東京都内でも八王子で25.2℃を観測するなど、東京都内では島しょ部を除いて今年初めての夏日となった。東京都心では23.8℃と平年より6℃ほど高く、ゴールデンウィークが終わったころのような暖かさとなった。

あす10日(日)はさらに気温上昇

　あす10日(日)も日本付近は高気圧に覆われて日ざしが多く届き、南からの平年より暖かい空気の流れ込みも続く見通し。あす昼間はさらに広い範囲で気温が上昇し、最高気温25℃以上の夏日が続出する可能性がある。

◆あす10日(日)予想最高気温
28℃　福島、京都府舞鶴、兵庫県豊岡、福井
27℃　前橋、熊谷、大分県日田　など
26℃　宇都宮、さいたま、名古屋　など
25℃　東京都心、大阪、金沢　など

　福島では28℃と平年より12℃も高く、およそ3か月先の7月上旬並みの暑さになる見込み。東京都心、大阪でも夏日が見込まれ、今年初めての夏日になる予想で、名古屋では26℃と平年より7℃高い見通し。なお、福島、兵庫県豊岡や大分県日田などでは2日連続の夏日になる予想だ。

早くも昼間は「暑さ対策」を

　環境省は、気温や湿度が高く、風は弱く急に暑くなるときは熱中症を引き起こしやすいとしている。あす10日(日)は、湿度は真夏と比較的すると低い所が多いものの、この時季としては気温が急激に高くなり、風は穏やかな所が多くなる見通し。そのため体調を崩しやすくなるおそれがあるため、早くもこまめな水分補給が必要となりそうだ。また、風通しのよい服装を選び、屋外で人と2メートル以上離れている場合は適宜マスクを外すなど対策に努めたい。

　朝晩は内陸部を中心にまだヒンヤリした空気が続く見通し。1日の中で寒暖差が大きくなるため、朝晩は引き続き春用のコートやストールなどがあるとよさそうだ。

（気象予報士・鈴木悠）