ブルージェイズ・加藤豪将がマイナー降格 新加入のジマーを登録

日本時間4月11日、ブルージェイズは加藤豪将を傘下AAA級バッファローへ降格させたことを発表した。2日前にガーディアンズとのトレードで獲得したばかりのブラッドリー・ジマーをアクティブロースターに登録したことに伴う措置となる。加藤はオープン戦で打率.333の好成績を残し、プロ10年目にして初の開幕ロースター入り。日本時間4月10日に行われた開幕2戦目(対レンジャーズ)で代走として途中出場し、メジャーデビューを果たしたばかりだった。

加藤は今季初めてロースターの40人枠に登録されたばかりのため、まだマイナーオプションを3つ残している。今回のマイナー降格でそのオプションが1つ消費されることになるが、1シーズンで消費されるオプションは1つだけ。これまではシーズン中に回数の制限なくメジャーとマイナーを行き来することが可能だったが、新しい労使協定ではマイナー降格は1シーズン5回までに制限された。6回目以降はウエーバーを経由する必要があり、他球団に獲得されるリスクを伴うことになる。

開幕早々にマイナー降格となった加藤だが、最大5回のマイナー降格のまだ1回目であり、メジャーで再びプレーするチャンスがなくなったわけではない。アクティブロースターのなかに左打ちの内野手はキャバン・ビジオだけという状況であり、ビジオが故障したり不振に陥ったりした際には、再びメジャーから声が掛かる可能性が高い。そのときに備え、マイナーでしっかり結果を残していくことが重要となる。

加藤と入れ替わりでアクティブロースターに登録されたジマーは、昨季インディアンス(現ガーディアンズ)で99試合に出場して打率.227、8本塁打、35打点、15盗塁、OPS.669をマーク。加藤とは異なり、もうマイナーオプションが残っていないため、マイナー降格の際には他球団へ流出するリスクを伴う。加藤のようにオプションが残っている選手は、チーム事情に合わせてメジャーとマイナーを行き来するケースが多くなる。

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