障害者にPCスキルを 長崎に就労支援事業所開設 パーソルネクステージ

パソコン業務の研修を受ける女性=パーソルネクステージの長崎オフィス

 障害者就労支援を手がけるパーソルネクステージ(東京)は今月、長崎市興善町に、働きながらパソコンスキルを身に付けられる就労継続支援A型事業所を開設した。離島など県内遠隔地でもテレワークで利用可能。パソコン業務スキルの取得により一般企業への就職につなげる。
 同社は総合人材サービス、パーソルホールディングス(同)のグループ会社。パソコン業務ができるA型事業所が少ない本県で、障害者の仕事の選択肢を広げる狙いがある。九州では福岡、鹿児島、大分に次ぐ4拠点目。先行3県の出勤率は98%を超えており、利用者の就労意欲は高いという。
 主な業務は、首都圏を中心に全国の企業から受託した入力・登録やデータ集計など。昨年2月にオープンした福岡オフィスは、ホームページの保守やプログラミングなど約80種類に上る。長崎オフィスも利用者の特性に合わせて習得可能範囲を増やしていく。

パーソルネクステージの長崎オフィス=長崎市興善町

 長崎オフィスは定員20人、11日時点で7人が研修中。職業指導員のサポートを受けながらパソコン操作などを学んでいる。女性利用者の一人は「体力面で清掃や手作業よりも負担にならない。パソコンを使って覚えるのは楽しい。知らないことが多くて勉強になる」と話す。室内はバリアフリーで車いすも通りやすい。
 テレワークは5月に開始予定。将来的に利用者数の8割以上の在宅勤務を目指す。長崎オフィス管理者の和才友昭さんは「通勤距離のハードルを解消できるので、ぜひ離島在住者にも利用してほしい」と話している。


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