24人で開校 義務教育学校、島野浦学園 

義務教育学校としてスタートした島野浦学園の児童生徒たち

 延岡市の離島・島浦島の義務教育学校「島野浦学園」の開校式が13日、同校であった。入学式を終えたばかりの新1年生3人を加えた児童生徒24人が、新たな歴史の一歩を踏み出した。
 式典には地元住民ら約50人も出席した。平田政行校長が「地域の方々と共に社会に貢献できる自立した子どもを育成する。島野浦小、中の伝統を引き継ぎ、島の誇りとなる学園を築き上げる」と式辞。新8年の佐藤海音(かのん)さん(13)へ読谷山洋司市長から新しい校旗が手渡された。
 在校生を代表し児童生徒会長で新9年の佐藤凡乃佳さん(14)が「1~9年が同じ校舎で学園生活を送る。学びの中で互いの良さを知り、絆を深め、志を持って、島野浦学園の新たな歴史をつくりたい」と決意を述べた。
 このあと校門に設置された記念碑の除幕を行い、開校を祝った。
 同学園は県内3校目の義務教育学校で、県内唯一の離島にある学校。シーカヤックや魚のさばき方など地元住民が先生となって学ぶ島浦学や、IoT(モノのインターネット)を活用した授業も積極的に行う。
 新校章は、旧島野浦小、島野浦中それぞれのデザインを融合させた。新校歌は、小、中それぞれを引き継ぐ。

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