日産『NV100クリッパー』は軽自動車で車中泊をしたい人におすすめ! 乗り心地を徹底レビュー

軽自動車の中でも車内空間が広く、車中泊に適しているのが『軽バン』と呼ばれる車種。今回ご紹介する日産の軽自動車『NV100クリッパー』は、これから軽自動車での車中泊を始めたいと思っている人におすすめできる軽バンです。それでは、NV100クリッパーで車中泊をしている筆者が感じたメリットや気になる点、車中泊をより快適にするアイディアなどをお伝えしていきます!

日産の軽自動車『NV100クリッパー』の概要をチェック! スズキ『エブリイ』と同型の軽バン

筆者撮影

NV100クリッパーでの車中泊についてお話しする前に、NV100クリッパーの概要をご紹介します。

NV100クリッパーは、日産自動車が販売している軽の商用車。いわゆる『軽バン』と呼ばれるタイプの車です。

日産:NV100クリッパー [ NV100CLIPPER ] ビジネスセダン/バン Webカタログ トップ

車には『OEM車』という、他社で製造された車を自社製品として販売しているものがあります。

NV100クリッパーはスズキの軽商用車『エブリイ』のOEM車。そのため、NV100クリッパーとエブリイは姉妹車と言えます。

ちなみに、マツダ『スクラムワゴン』・三菱『ミニキャブワン』もエブリイのOEM車です。

車中泊には後部座席一体型がおすすめ!

筆者が使用しているNV100クリッパーは、後部座席が一体となっているタイプです。

後部座席が左右独立しているタイプのNV100クリッパーもあるのですが、左右独立型では座席を倒したときに若干の傾斜ができてしまいます。

しかし、後部座席一体型であれば、後部座席を倒して荷室の床をフラットにできるので快適に車中泊が可能です!

筆者撮影・編集

車中泊用にNV100クリッパーの購入を検討するのであれば、後部座席一体型のものがおすすめですよ!

日産『NV100クリッパー』は車中泊に最適な軽自動車! 筆者が感じたおすすめポイントをご紹介

ここからは、筆者が感じたNV100クリッパーが車中泊に最適な理由をご紹介します。これから車中泊用の軽自動車を購入したい人は必見ですよ!

NV100クリッパーのおすすめポイント【1】荷室が広々

筆者撮影・編集

NV100クリッパーの最大の魅力は、荷室が広々としていることです。

最新型のNV100クリッパーは、荷室フロア長1955mm・荷室幅1385mm・荷室高1240mm。実際に身長176cmの筆者が座ったり横になったりしても、かなりの余裕があります。

車内で過ごす時間に窮屈さを感じることはありませんし、天井収納やベッドキットを取り付けても圧迫感を感じずに済みそうです!

NV100クリッパーのおすすめポイント【2】窓開閉が手動

筆者撮影

窓の開閉が手動だと不便に感じる人は少なくないと思いますが、車中泊に関していえばおすすめポイントになります。

車内での調理など換気をしたいとき、パワーウィンドウ(ボタンを押して開閉する窓)では窓開け閉めする度にエンジンをかける手間が……。手動開閉の窓であればエンジンをかける必要がなく、すぐに換気ができます

ちょっとした違いではありますが、エンジンをかけるひと手間を省けるだけで、車中泊の快適さが変わってきますよ。

なお、グレードによっては後部座席もパワーウィンドウとなっています。手動開閉の窓を希望する場合は、グレード選びに注意してくださいね。

NV100クリッパーのおすすめポイント【3】車内にマグネットを取り付けられる

筆者撮影

NV100クリッパーは商用車ということもあり、車内は車体の金属がむき出しになっています。そのため、好きな場所にマグネットを取り付けることが可能です。

筆者はマグネットフックを取り付け、ランタンの設置場所としています。SNSをチェックすると、カーテンを取り付けたり、有孔ボードを取り付けて壁面収納にしたりと、さまざまなDIYのアイデアがありますよ。

金属がむき出しになっている内装は商用車感が強く、好みではない人もいるかもしれません。しかし、車内のアレンジ方法が幅広いのは、商用車であるNV100クリッパーならではの魅力といえるでしょう。

NV100クリッパーのおすすめポイント【4】倒した助手席も活用できる

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NV100クリッパーは、助手席の背もたれを倒すことで、長尺物を積むことも可能に。さすが商用車といった積載性能ですね!

また、助手席を机代わりに使用するといった裏技も。助手席は完全なフラットになるわけではありませんが、パソコン作業やちょっとした食事などもできちゃいます。

NV100クリッパーのおすすめポイント【5】4WD車で雪道も安心

筆者撮影

4WD車を選べるのもNV100クリッパーの魅力の1つ。冬のキャンプでは雪道を通ることもありますが、4WD車であれば安心ですね!

ただし、すべてのNV100クリッパーが4WD車というわけではありません。4WD車を購入したい人は、購入前に必ずチェックしておきましょう。

NV100クリッパーのおすすめポイント【6】維持費が安い

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車中泊とは直接関係ありませんが、維持費が安い点もNV100クリッパーのおすすめポイントです。

すでにお伝えした通り、NV100クリッパーは軽商用車。厳密にいうと『小型貨物自動車』という分類で、4ナンバー車とも呼ばれています。

4ナンバーの軽自動車では、年間にかかる自動車税はわずか5,000円(初年度登録から13年経過した場合は6,000円)。

また、通常4ナンバー車は初年度登録から2年後に初回の車検、その後は毎年1回の車検を受ける必要があります。しかし、軽の4ナンバー車であれば、初回の車検後も2年に1回の頻度で済みます。

車の維持費はさまざまな方法で節約できますが、軽の商用車に乗り換えるのも1つの手段。車の維持費にお悩みの人は、NV100クリッパーも選択肢の1つとしてアリですよ!

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NV100クリッパーの気になる点! メリットだけではなくウイークポイントもチェック

ここまでNV100クリッパーについてたくさんのおすすめポイントをご紹介しました。しかし、NV100クリッパーにはメリットだけでなく、気になる点があるのも事実。

買ってから後悔しないよう、ここではNV100クリッパーの気になる点を3つご紹介します。

NV100クリッパーの気になる点【1】荷台の床に凹凸あり

筆者撮影

NV100クリッパーは後部座席を倒せば水平な床を確保できるのですが、荷台のカバーをめくると凹凸があります。眠る際に、この凹凸が気になってしまう人もいるかもしれません。

凹凸を解消する方法はいろいろあり、軽バンに関するYouTubeやSNSを見ていると「床のフラット化」をテーマにしたコンテンツも多数見られます。

ただし、NV100クリッパーの荷台には、バッテリーの取り出し口がある点に注意しなければなりません。

筆者撮影

床のフラット化をする場合は、バッテリー交換のときにすぐに対応できるような方法で行うことが望ましいと考えられます。

筆者が車中泊をした感想としては、キャンプ用のマットを使用すれば凹凸は気になりませんでした。

筆者が使用しているマットは、シートゥーサミットの『キャンプマットS.I』。厚さは3.8cmのウレタンフォーム入りのマットです。

筆者のようにキャンプ用のマットや厚手のクッションを使用するだけでも解消できるかもしれないので、ご自身に合った方法で解消してみてくださいね。

▼シートゥーサミット『キャンプマットS.I』について詳しく知りたい人はこちら!

NV100クリッパーの気になる点【2】上り坂や高速道路では走行性能が落ちる

筆者撮影

NV100クリッパーは軽自動車であるため、普通車と比べるとどうしても走行性能は落ちます

特に顕著なのが、上り坂や高速道路。アクセルを全開に踏んでも、急な上り坂では限界があります。

走行性能が気になる人には、ターボエンジン搭載のグレードがおすすめ。特に複数人で乗車する場合や多くの荷物を積んで遠出する人などは、ターボエンジンも検討してみてくださいね。

NV100クリッパーの気になる点【3】見た目の商用車感が強い

筆者撮影

NV100クリッパーは商用車であるため、乗用車と比べると「仕事の車」といった雰囲気がぬぐえないのも事実。見た目にもこだわりたい人にとっては、かなり気になるポイントですよね。

見た目が気になる人は、同じく日産の『NV100クリッパーリオ』もおすすめ

NVクリッパーリオはNV100クリッパーと同程度の室内の広さを確保しつつ、乗用仕様のデザインや乗り心地も備えています。ボディカラーは5色あり、特にクールカーキはアウトドアに馴染む色合いですよ。

また、ホンダ『N-VAN』も見た目にこだわりたい人に最適な車種です。

N-VANは軽商用車でありながら、乗用車に近い見た目が特徴的。特に『+STYLE FUN』はアウトドアにもマッチするポップなデザインで、ボディカラーが8色と豊富な点も見逃せません。

NV100クリッパーと比べると荷室が狭くはなりますが、見た目と使い勝手を両立したい人にとっては、有力な選択肢になりますよ。

▼N-VANでの車中泊についてはこちらの記事もチェック!

NV100クリッパーでの車中泊を快適にするアイデア! 社外品やエブリイ純正品で自分好みの空間に

ここからは、NV100クリッパーでの車中泊をより快適にするアイデアをご紹介。社外品やエブリイの純正品をチェックして、自分にピッタリな車中泊の方法を見つけましょう!

MGR Customsのベッドキット

車中泊を快適にするアイディアの1つ目は、MGR Customsのベッドキットです。

MGR Customsのベッドキットを使用すれば、快適な寝床を確保できるだけでなく、床下収納の空間を確保できます。車内空間を有効に使えるため、車中泊キャンプで多くの荷物を持っていきたい人におすすめです。

注意点としては、対応車種・グレードが細かく分かれていること。同じNV100クリッパー対応のベッドキットだとしても、後部座席が一体型か独立型かで適応するベッドキットは異なります。

事前に確認や問い合わせをするなど、しっかりとチェックしてから購入してくださいね!

スズキ『エブリイ』の純正品

すでにお伝えした通り、NV100クリッパーはエブリイのOEM車。そのため、エブリイの純正品の一部をそのまま使用できます

スズキは車中泊にも力を入れており、純正品の車中泊グッズが充実。サンシェードやクッションといった車中泊の必須アイテムから、カーサイドタープなどのキャンプグッズまでバリエーション豊富です。

スズキの公式ホームページでは車中泊を特集したページもあるので、参考にしてみてくださいね。

日産の軽自動車『NV100クリッパー』は使い勝手◎! お気に入りの車で楽しい車中泊キャンプを

筆者撮影

今回は日産の軽自動車『NV100クリッパー』での車中泊についてお伝えしました。

車中泊キャンプをする人にとっては、車が一番大切なキャンプギアと言っても過言ではありません!

NV100クリッパーに限らず、今回の記事を参考にお気に入りの車での車中泊を楽しんでくださいね。

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