今夜はピンクムーン 東海以外はお月見日和に 来週22日(金)はこと座流星群が極大

2021年9月21日の満月(香川県高松市)撮影=鈴木悠

 きょう16日(土)夜に昇る月はあす17日(日)明け方ごろに満月となる。4月の満月はピンクムーンとも呼ばれ、今夜からあす明け方にかけては東海地方以外ではよく晴れる見通しのため、広い範囲で今夜はお月見日和となりそうだ。

肉眼ではどの時間帯もほぼ満月

 東京では、きょう16日(土)午後5時42分ごろから東の空で月が出はじめ、午後11時36分ごろ南の空に最も高く昇る見込み。その後、あす17日(日)午前3時55分ごろ満月を迎えて午前5時20分ごろ西の空に沈む見通しだ。国立天文台によると、満月を迎える時間以外でも、肉眼ではほぼ満月に見えるという。
 アメリカの先住民は、4月の満月を「ピンクムーン」と呼んでいたとされている。ただ、実際に月がピンク色に見えるというわけではなく、春に咲く草花の色にちなんでそう呼ばれていたと言われている。

月面のうさぎ模様まで見える所が多い予想

 肝心な天気はというと、今夜からあす明け方にかけて日本付近は高気圧に覆われるため、ピンクムーンを観察できる所が多い見込み。月面のうさぎのような模様までよく見えるような天気となりそうだ。ただ、東海地方付近だけは空気同士がぶつかりやすいため雲が厚く、にわか雨の可能性があるため観察は難しい見通し。
 今夜遅くからあす明け方にかけて空気はヒンヤリし、東京では10℃前後の予想。ピンクムーンを観察するときは、寒さ対策と感染対策を徹底した方がよさそうだ。

来週22日(金)には流星群も見頃

 国立天文台によると、来週22日(金)午後11時から23日(土)朝にかけては「こと座流星群」が極大を迎える見通しだ。極大時には1時間に10個ほどの流れ星が観察できるという。週間予報では、今夜にわか雨でピンクムーンの観察が難しそうな東海地方でも晴れる可能性があり、こと座流星群は観察するチャンスがありそうだ。

(気象予報士・鈴木悠)

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