「そのぎ茶」一番茶の初摘み 輝く若葉、日本一奪還へ 東彼杵

日光を浴びて輝く茶の若葉=東彼杵町彼杵宿郷

 4年連続で日本一の栄冠を受けた「そのぎ茶」の産地、長崎県東彼東彼杵町で16日、一番茶の初摘みが始まった。茶畑では鮮やかな黄緑色の若葉が芽吹いている。八十八夜の5月2日前後に収穫のピークを迎える。
 同町では約250戸が約390ヘクタールで茶を栽培している。昨年は県内生産の6割に当たる437トンを出荷した。「そのぎ茶」は全国茶品評会の蒸し製玉緑茶部門で2017年から4年連続で日本一に輝いており、生産者らは日本一の奪還と団体賞の獲得を目指している。
 彼杵宿郷の近藤徳重さん(34)の茶畑では機械を使い約1000キロを収穫。近くの製茶場で、ふくよかな味と香りが特徴の蒸し製玉緑茶に仕上げる。18日に佐賀県嬉野市で開かれる初入札会に出荷する。
 近藤さんは「今シーズンは天候に恵まれ、色鮮やかな上質の茶が取れた。全国茶品評会では団体賞を目指している」と話した。
 一番茶の摘み取りは5月上旬まで。6月中旬ごろから二番茶の収穫が始まる。町全体で年間450トンの生産を見込んでいる。


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