春の訪れ告げる100匹 那須塩原、板室温泉にこいのぼり

那珂川の上空ではためくこいのぼり

 【那須塩原】板室温泉街を流れる那珂川に架かる「やすらぎ橋」付近で、恒例となったこいのぼりの掲揚が13日始まった。桜や新緑が深まりつつある山々を背景に、色とりどりの大小100匹が優雅に泳いでいる。5月31日まで。

 地元旅館などでつくる板室温泉活性化委員会が主催し、25回目。設置作業は12日から2日間行われ、13日は同委員会メンバーら約30人が3~10メートルのこいのぼりを通した長さ約70メートルのワイヤを川幅いっぱいに張り渡した。

 同委員会こいのぼり遊泳事業実行委の高根沢勇一(たかねざわゆういち)委員長(51)は「新型コロナウイルス禍で苦しい状況が続く中、温泉街を少しでも明るくできれば」と期待する。

 妻と旅行で訪れた埼玉県和光市、会社員山口卓也(やまぐちたくや)さん(34)は「板室温泉は何度か来ているが、一度はこいのぼりを見たいと思っていた。想像以上に大きくて迫力がある」と喜んでいた。

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