ロシアによるウクライナ侵攻。その影響が銀歯を使った歯科治療の現場にも及んでいます。
背景には、歯の治療に使われる「パラジウム合金」の価格高騰があります。パラジウム合金はロシアが主要な産地で供給が不安定になっています。
厚生労働省は4月13日に、歯医治療で用いるパラジウム合金の公定価格を、5月1日から引き上げることを決めました。
それに伴って、患者の負担も、1本あたり数十円から数百円増えることになります。
患者インタビュー
「くやしいですけどねぇ」
「何でも上がってますからねぇ」
患者インタビュー
「そうはいっても歯を入れるのを辛抱する訳にはいかないしねぇ、泣き泣きするしかないですね」
4月1日に価格改定が行われたばかりでしたが、今回、例外的に再度の価格改定が決定しました。
大分県歯科医師会 木村哲也専務理事インタビュー
「4月1日に改定したばかりだったが、その後急激な高騰が起こったので、国も事情をくんでいただき、 再度改定が行われた」
「私達も逆さやで赤字になりたくないけども、でもそれによって患者さんの負担が少し増えるのは何かいやだなぁという気持ち」
今回の措置は、日本歯科医師会が厚労省や経済産業省などに出していた要望に応じたかたちです。