新潟県燕市のデザインコンクール受賞企業が花角英世知事を表敬訪問

経済産業大臣賞を受賞した「ツボエの極上おろし金」を解説する株式会社ツボエの笠原伸司代表取締役(写真左)と新潟県の花角英世知事(写真右)

新潟県燕市物産見本市協会が主催する「ジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクール」の2022年度受賞企業が19日、新潟県の花角英世知事を訪問し受賞製品を紹介した。

「ジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクール」は、燕市で生み出される様々な製品に対し、デザインや経済、市場の専門家の視点による評価をすることで産地としての競争力の向上や持続的発展を目指すイベントで、今回で45回目を迎える。

19日には花角知事の元に、グランプリである経済産業大臣賞を受賞した株式会社ツボエの笠原伸司代表取締役をはじめ、賞を獲得した12社の代表者と、燕市の鈴木力市長、新潟県議会の桜井甚一県議が訪れた。

「時々、燕三条地場産センターを訪れて新製品をチェックしている」と話す花角知事は、今年度も各企業の代表者から説明を受けつつ受賞作品を一つ一つ手に取った。新潟大学との医工連携で開発した株式会社アベキンの簡易トイレ「シンプルトイレ」の説明を受けた際には、災害現場での活用にも言及したほか、キッチン用品に関しては東京都のアンテナショップでの販売を代表者へ提案する場面もあった。

また今年度は、ハウスウェア用品の知見を生かしてアウトドア用品に参入する企業や、クラウドファンディングに挑戦する企業も多く受賞したことに絡めて花角知事は「工夫が次々生まれ、新しい分野や違うマーケットに挑戦する話を聞くと(県としても)元気が出る」とコメント。そして「16日には岸田文雄総理大臣が燕三条に訪れたが、総理が訪ねたいと思うほど地場産業が元気な地域なのだと思う。これからもコンクールを通して、さらに高いブランド力を確立してほしい」と県としても背中を押していく姿勢を話した。

新潟県の花角知事と表敬訪問に訪れた燕市の企業の代表者

花角知事(写真左)と、経済産業省製造産業局長賞を受賞した「シンプルトイレ」を解説する株式会社アベキンの阿部正和専務取締役(写真右)

12品の受賞製品

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