宇久メガソーラー NPO法人が反対署名 佐世保市長宛て2555人分提出

山口所長に署名を手渡す佐々木会長(左)=佐世保市宇久町、宇久行政センター

 長崎県佐世保市宇久島の大規模太陽光発電所(メガソーラー)建設計画について、島民でつくるNPO法人「宇久島の生活を守る会」(佐々木浄榮会長)は19日、計画反対、白紙撤回を求める2555人分の署名を、朝長則男佐世保市長宛てに提出した。
 メガソーラー建設は九電工(福岡市)などが計画。2022年度に太陽光パネルを取り付ける本体工事を始め、23年度に売電を開始する予定。同会は20年8月に発足。当初は「中立」の立場だったが、事業者側の島民に対する説明が不十分で、理解が得られていないなどとして、昨年12月に計画反対を表明した。
 佐々木会長らが市宇久行政センターを訪れ、今月19日までに集まった島民約150人分を含む署名を山口毅所長に手渡した。佐々木会長は「住民の不安は払拭されていない。行政が間に入ってまとめてほしい」と要望。山口所長は「事業者に伝え、不安を解消するような対応をお願いしたい」と述べた。
 同会は今後も署名活動を続け、県知事や経済産業相らへも計画中止を働きかけていく。


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