IR資金調達計画 週明けに最終報告 事業予定者が長崎県に

 長崎県と佐世保市がハウステンボス(HTB)への誘致を目指すカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の資金調達について、県は8日、来週早々にIR設置運営事業予定者から出資企業などの最終報告を受けると明らかにした。調達のめどは立っているとの認識も示した。
 県議会観光・IR・新幹線対策特別委員会で、小林克敏委員(自民・県民会議)らの質問に、小宮健志IR推進課長が答えた。
 県と設置運営事業予定者の「カジノオーストリアインターナショナルジャパン」(CAIJ)が共同で作成しているIR区域整備計画案によると、開業のために約4383億円を調達する。約1753億円を出資、約2630億円を金融機関の融資で賄う計画だが、出資企業などは明らかになっていない。県議会などからは確保できるか不安視する声が上がっていた。
 県によると、出資、融資者の負担割合について最終調整しているという。県は出資企業などを明記した区域整備計画最終案をまとめ、佐世保市議会と県議会の臨時会に提出。議決を得た上で28日までに国へ認定申請する。

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