先発投手・大谷が登板前に2打席 1900年以降でメジャー初の珍事

日本時間4月21日、エンゼルスの大谷翔平は敵地ミニッツメイド・パークでのアストロズ戦で今季3度目の先発登板に臨んでいる。アストロズ先発のジェイク・オドリッジの乱調もあり、エンゼルスは1回表の攻撃で打者11人を送り込んで6点を先制。メジャーリーグの公式記録を扱うエライアス・スポーツ・ビューロー社によると、先発投手がマウンドに上がる前に2度打席に立つのは、少なくとも1900年以降でメジャー初の珍事となった。

1回表のエンゼルスは先頭の大谷が四球で出塁し、テイラー・ウォードのヒットとジャレッド・ウォルシュの四球で無死満塁のチャンス。ここでアンソニー・レンドンの押し出し四球とブランドン・マーシュのタイムリーでまず2点を先制した。

マックス・スタッシとジョー・アデルは二者連続三振に倒れたが、タイラー・ウェイドの押し出し四球で3点目。投手がオドリッジから2番手ブレイク・テイラーに代わったものの、アンドリュー・ベラスケスのファーストゴロが一塁ユリ・グリエルのエラーを誘い、タイムリーエラーで4点目が入った。

そして、打順が1巡して大谷に戻り、左翼フェンスを直撃する2点タイムリー二塁打。ウォードがセカンドフライに倒れ、ようやくエンゼルスの攻撃が終了した。

1989年8月3日(現地時間)のアストロズ戦でレッズの先発投手トム・ブラウニングが初回に2度打席に立ったケースがあったものの、レッズは裏の攻撃(打者20人を送り込んで大量14得点)だったため、ブラウニングはすでにマウンドに上がっていた。マウンドに上がる前に2度打席に立った先発投手は、少なくとも1900年以降では大谷が初めてとなった。

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