子育て世帯向け賃貸マンション完成 長崎市「住みよかプロジェクト」 安全性など配慮

子どもが安全に過ごせるよう段差をなくした室内=長崎市滑石5丁目、ファースト・ステージ滑石

 長崎市の「住みよかプロジェクト」の一環で、子育て世帯向けに建設された同市滑石5丁目の賃貸マンション「ファースト・ステージ滑石」が完成し、15日にお披露目会が開かれた。
 同プロジェクトは2020年度スタート。若い世代を中心に住みやすい住宅を供給し、人口流出を食い止めるのが目的。現在、6事業者を認定し、リノベーション空き家や、既存の宅地を再利用しSDGs(国連の持続可能な開発目標)に配慮した一戸建て住宅の整備などを展開している。
 「ファースト・ステージ滑石」は認定事業者の福徳不動産(福島卓社長)が、子育てに適した広さで、かつ、若い世帯が利用しやすい価格帯の賃貸住宅として建設。交通系ICカードやスマートフォンが鍵になる高機能電子錠などの最新設備に加え、室内は段差をなくし、子どもが安全に過ごせるようにこだわった。2~3LDKの計23戸は既に成約済み。
 お披露目会で福島社長は「これまでのノウハウを生かし、住みやすさに注力した。今後も長崎市に残ろうと思える環境をつくっていく」、出席した田上富久市長は「若い方が長崎市に住みたいという潜在的ニーズが分かり、可能性を感じた。今後も子育てしやすい町づくりに向け、切れ目のない支援に取り組みたい」と話した。


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