GWの拡大防止へ…東京都が「警戒期間」延長 飲食店の人数制限は緩和

ゴールデンウイークまであと1週間となる中、新型コロナウイルスの再拡大に警戒が強まっています。東京都は4月24日までを期限としていた「リバウンド警戒期間」を延長します。ただ一方で飲食店の人数制限は8人まで緩和する方針です。

東京都は大型連休で新型コロナの感染が再拡大することを懸念し、4月25日からゴールデンウイークを含む5月22日まで「リバウンド警戒期間」を延長することとしました。都民に対して、都道府県をまたぐ帰省や旅行の際には基本的な感染対策を求めるとともに、ゴールデンウイークまでにワクチン接種をするよう呼びかけていく方針です。東京都の小池知事は4月21日、「重要なのは感染の連鎖を断ち切ること。3回目のワクチン接種を加速させる。ゴールデンウイークの前だからこそ接種をお願いしたい」と訴えました。

ただ一方で経済活動の再開を狙い、飲食店での人数制限は緩和します。東京都の認証店ではこれまで1グループ4人以内にするよう協力を依頼していましたが、1グループ8人以内へと人数を緩和します。全員の陰性証明が確認できれば、人数制限を設けない方針です。

まん延防止等重点措置の解除から1カ月を迎えたこの日、東京・千代田区にある飲食店「にほんしゅほたる」では予約の数が増え、客足が戻ってきたことを実感しているといいます。にほんしゅほたるの山畑晃一店長は「予約が多いので、来てもらえる時は集中する。平均的にも少しずつ戻ってきているという感覚はある。ゴールデンウイーク前の来週は予約が多いので、そこに向けて準備をしていきたい」と話します。ただ、東京都が飲食店の人数制限を4人から8人に緩和する方針を示したことについては複雑な思いがあるようです。山畑店長は「まだ大人数の会食は『会社で禁止』というところもあるので、解除されたからといってそこまで大人数では動かないのではないか。でも、人数制限が増えたのはすごく喜ばしいこと」と話しています。

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