「技術、心磨き人を笑顔に」 長崎玉成高 調理科1年へ包丁授与式

名前入りの包丁5本一式を受け取る生徒=長崎市、長崎玉成高

 長崎市愛宕1丁目の長崎玉成高(474人)で20日、調理科1年の35人が包丁授与式に臨み、上村正和校長が一人一人に自分の名前が刻まれた包丁一式を手渡した。
 市内の高校で唯一の同科は2018年に設置。3年の卒業時に調理師資格が得られる。同式は調理人として腕を磨くという志を持つため、調理実習を始めるこの時期に毎年開催。今年は来賓や保護者は参加せず、神事も省略した。
 上村校長は「包丁は自身が技術に磨きをかけなければ、ただの道具でしかない。心も磨きながら、たくさんの人に笑顔と感動を与えられるような調理人を目指してください」と式辞。代表の林田杏夏さん(15)は「強い自覚と信念を持ち、精進します」と誓いを立てた。
 1年生は包丁研ぎから実習を始め、大根のかつらむきやアジの3枚おろしなど基本の調理を習得していく。


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