半導体人材育成へ 諫早に教育施設「OSCI」開所

テープカットで開所を祝う関係者=諫早市、OSCI

 半導体需要が高まる中、半導体製造分野での技術者育成などを担う民間の教育訓練施設となる「アウトソーシングセミコンセンター諫早(OSCI)」が、長崎県諫早市の諫早駅再開発ビル一角に開所した。地元での雇用創出、拡大につなげる。
 技術系・製造系アウトソーシング(業務委託)事業、労働者派遣事業などを展開するアウトソーシング(東京)が開設した。場所は市の駅周辺再開発事業の一環として民間が建設したマンション棟、駐車場棟の各1階フロア。座学の部屋(マンション棟)と、半導体製造の実機を備えたトレーニングルーム(駐車場棟)があり、広さは計約130平方メートル。1カ月で基礎から学べる集中研修(160時間)のカリキュラムで、月に10人程度を育成していく。生産施設を拡張している地元のソニーセミコンダクタマニュファクチャリング長崎テクノロジーセンター(長崎TEC)など、取引先に人材を派遣する。
 21日に現地であった開所式には、アウトソーシング関係者や大久保潔重市長らが出席。テープカットで開所を祝った。同社にとって自前の教育訓練施設は初めて。福島正取締役はあいさつで「地元に密着した企業として頑張っていきたい」と述べた。


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