菅義偉前首相(衆院神奈川2区)は22日、衆院議員会館の自身の事務所で岸田文雄首相と会談した。参院選の情勢やロシアのウクライナ侵攻を受けた物価対策などについて意見を交わしたとみられる。
岸田首相は参院選前の補正予算編成には慎重だったが、菅前首相は報道番組などに出演した際、早期着手を促していた。自身に近い公明党の雰囲気も察したとみられる。
「総理としては補正の編成を固めたことから説明に出向き、前総理との間に溝がないことをアピールしたかったのではないか」(政府経験者)との見方も出ている。
前首相が退任以降に首相と会談したのは2月10日以来3回目。1回目は官邸に出向き、2回目以降は自身の事務所で出迎えている。