来春の神奈川県知事選巡り 黒岩氏と小泉県連会長が意見交換 「結論ありきの話ではない」

左から黒岩祐治氏、小泉進次郎氏(資料写真)

 神奈川県の黒岩祐治知事と自民党県連の小泉進次郎会長(衆院11区)が会談し、来春の知事選を巡って意見交換したことが26日、分かった。両氏が明らかにした。

 知事が22日に東京都内の衆院議員会館に小泉氏を訪問。小泉氏が今月、県連会長に就任したのに合わせ、知事から特別自治市構想に関する県の考え方を説明した。その中で知事選も話題に上ったという。

 知事は26日の定例会見で「次の選挙を考える余裕はなく、(残り任期が1年を切った)3期目の総仕上げに全力を挙げたいとの考えをお伝えした。今後の動向を含め、情報交換を密にしていきたいというお話があった」と述べた。

 小泉氏は神奈川新聞社の取材に「首都圏唯一の自民系知事として、これまで苦労もある中で党とともに歩んできたことに感謝と敬意を伝えた」とした。その上で「党本部の推薦は連続3期までで、その中で一番いい形を考えていく立場にある。今後もコミュニケーションを取っていきましょうと伝えた。結論ありきの話ではない」と述べた。

 自民は過去3回の知事選で黒岩氏を支援してきた。小泉氏は県連会長就任後、「知事が4期目についてどう考えているのか、直接会って意見交換したい」としていた。

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