長崎大学病院 特定感染症医療機関に指定を 参院厚労委で公明・秋野氏

 公明党の秋野公造参院議員(全国比例)は26日、参院厚生労働委員会で、エボラ出血熱など危険な感染症や新たな感染症の患者を受け入れる「特定感染症指定医療機関」に長崎大学病院を指定する必要性について、厚労省側の考えをただした。
 秋野議員は「新感染症が発生した時に対応できる医療機関は非常に少ない状況」とした上で、エボラ出血熱など危険な病原体を扱う感染症研究施設「バイオセーフティーレベル(BSL)4」が長崎大学内に完成したことに言及。「(長崎大学病院も)特定感染症医療機関として整備していく必要があるのではないか」と指摘した。
 佐藤英道厚労副大臣は「長崎大学病院も含めた長崎県関係者の意見をうかがっていく」などと答えた。
 特定感染症指定医療機関は、病院の設備や医療体制などを確認した上で感染症法に基づき厚労相が指定する。全国ではこれまで成田赤十字病院(千葉県)など4医療機関が指定されている。


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