横浜へのウクライナ避難民支援の拠点開設 近況や悩みを母国語で キッズスペースも設置

「ウクライナ交流カフェ」で振る舞われたウクライナの伝統料理「ボルシチ」を口にする参加者ら=横浜市西区のパシフィコ横浜

 ロシアによる侵攻でウクライナから横浜市内に避難してきた人たちを支援する拠点「ウクライナ交流カフェ」が28日、同市西区のパシフィコ横浜内に開設された。市が実施する支援事業の一環。避難民や支援者ら約40人が集まり、近況や悩みを母国語で語り合った。

 名称は、ウクライナ語で友達を意味する「ドゥルーズィ」。避難民同士が母国語で安心して情報交換できる場としてだけでなく、市民や企業などからの支援をつなぐ場としても活用していく。

 この日、参加者は各テーブルに分かれて情報交換。途中、ウクライナの伝統料理「ボルシチ」や紅茶などが振る舞われた。キッズスペースも設けられ、子どもたちが日本人スタッフの手ほどきで折り紙を使って「こいのぼり」や「ツル」を折ったり、壁に貼られたシートに人気アニメ「ドラえもん」やヒマワリなどの絵を描いたりしていた。

 市によると、25日現在、市内に21家族40人が避難している。山中竹春市長は視察後、「行政としても困り事を聞かせてもらい、避難してきた方々の支援につなげていきたい」などと話した。 

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