長崎県佐世保市船越町の九十九島動植物園(森きらら)は、フンボルトペンギンとアミメキリンの展示場をリニューアルした。動物たちの環境向上を目的に、クラウドファンディング(CF)で資金を募り取り組んだ。
同園は開園60周年を記念して昨年7月から約2カ月間CFを実施、計約1200万円の支援を受けた。第1目標だったニホンツキノワグマの展示場整備は2月末に完了。第2目標のフンボルトペンギン展示場の環境整備と第3目標のアミメキリン展示場の屋根設置も実現した。
フンボルトペンギンの展示場には、熱中症や足の裏にできものができる病気を予防するため、コンクリートの床に玉砂利を敷き詰めた。担当飼育員の比嘉紋子さん(49)は「彼らの足に良い環境になったので、とてもうれしい」と笑顔を見せる。
アミメキリンの展示場には、キリンの日よけ、雨よけなどのためや、雨天時でもエサやり体験ができるようにと、エサやり台に屋根を設置した。担当飼育員の林田茜さん(31)は「飼育している3頭のキリンも、予想より早く慣れてくれたので安心した。エサやり体験に参加したいという人が増えてくれたら」と話した。