川棚で「アースデー」イベント 29、30日 大崎海水浴場で物販や創作体験

大崎海水浴場でのアースデーイベントへ準備を進めている主催者と長崎国際大生=川棚町小串郷

 世界的な環境啓発の記念日、アースデー(4月22日)に合わせたイベント「アースデーin川棚」が29、30日、長崎県東彼川棚町の大崎半島にある大崎海水浴場で開かれる。「今あるものを活用」をテーマに、オフシーズンの海水浴場で物販や創作体験などを展開する。
 同町のまちづくり団体「大崎スローライフプロジェクト協議会」が初めて開く。同海水浴場一帯は、鏡のような穏やかな海面と里山の景色、波の音が楽しめる静かな景勝地。同会は海水浴客が来ない時季にも足を運んでもらおうと、昨年10月から海の家や桟敷席の有効活用に取り組む。
 イベントは、廃材や環境に配慮した商品販売や飲食、ワークショップなど町内外から約30ブースが出展する。同半島を舞台に地域観光マネジメントを学ぶ佐世保市の長崎国際大の学生たちは、PRをサポート。当日は会場近くの清掃で集めたシーグラスを使ったアクセサリーを販売する。
 3年の佐々野樹弥さん(20)は「公共交通機関をどう生かすかなど、SDGs(国連の持続可能な開発目標)と観光は無関係でない。イベントを通じ考えたり、土地の魅力を知ったりするきっかけにしてほしい」
 大崎の自然環境が気に入り、9年前に移住した同会の前平泉さんは「環境問題、まちおこしなどいろんな思いが集まったイベント。海を眺めのんびりとしつつ、多様な価値観を学べる場になれば」と話している。
 イベント開催時間は午前10時~午後4時。インスタグラムアカウントは(osakiseaterrace)


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