中学生車いす操作体験 パラ競技関心高める

パラ競技用の「車いすレーサー」の操作に挑戦する生徒

 パラトライアスロンの日本代表選手らによる特別授業が4月26日、宮崎市・宮崎西高付属中(谷口彰規校長、240人)で開かれた。生徒はアスリートの体験談や競技用車いすの乗車体験を通じて、パラスポーツへの関心を高めた。
 同市で5月11日まで行っている強化合宿に合わせ、日本トライアスロン連合が企画した。同連合スタッフの齋藤徹さんが、競技ルールや障害別にクラス分けがあること、選手をサポートする用具や伴走者の存在などについて解説。生徒は競技用車いすの操作にも挑戦し、両手で慎重に車輪をこいだりしていた。
 昨年の東京大会銀メダリスト宇田秀生(ひでき)選手(35)とパラリンピックに計5回出場する佐藤圭一選手(42)も駆けつけ「日本では障害者への目線を冷たく感じるので思いやりの目で見て」などと呼びかけた。
 1年の金田陽向(ひなた)さん(12)は「普通の人より努力して世界的な成果を出すのはすごい。自分も見習いたい」と話していた。
 授業は同市・赤江小でも行われた。

© 株式会社宮崎日日新聞社