生育、品質も良好 一番茶摘み始まる 西海・大瀬戸の山口農産

新緑に染まった茶園で始まった一番茶の収穫=西海市大瀬戸町

 緑茶飲料用の茶葉を生産、加工している西海市大瀬戸町の山口農産(志田亀夫社長)の茶園で、先月下旬から一番茶の摘み取りが始まった。
 山口農産は2004年設立。県の産炭地域新産業創造等基金などの助成を受け、06年度から4カ年かけ同町に散在する耕作放棄地計約20ヘクタールを茶畑に造成。10年に荒茶加工場を建設し、契約を結んでいる飲料大手「伊藤園」にペットボトル用のお茶として出荷している。
 一番茶の収穫は今月20日までで、乗用型の摘採機を使い作業。以後、10月の秋冬番茶まで、昨年を24トン上回る320トンの収量を見込んでいる。
 志田社長は「発芽時期の2月下旬から3月上旬に低温が続き成長は遅かったが、その後は霜の被害も少なく生育、品質もいい」と話していた。

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