コロナ新規感染者数 長崎市、最多水準迫る 田上市長が対策徹底呼び掛け

 長崎市内の新型コロナウイルス新規感染者数が1月下旬のピーク時に迫っている。田上富久市長は21日の臨時会見で、人流が増える大型連休を前に市民や事業者に感染防止対策の徹底とワクチン接種の促進をあらためて呼びかけた。
 市によると、1月29日、同市の人口10万人当たりの新規感染者数は378.9人と過去最多を記録。その後減少したが、3月22日の95.6人を底に再び増加。4月20日に322.9人となり、過去最多水準に迫っている。
 一方、長崎市を中心とした長崎医療圏の病床使用率は19日時点で34.2%。年明け以降最も高い2月7日の51.6%に比べると落ち着いているが、今月1日時点で440人だった市内の自宅療養者数は20日時点で1412人と約3.2倍に増えている。
 田上市長は「感染者数が収まりきれない中で上昇に転じ、自宅療養者が圧倒的に増えている。この中から入院が必要になる人が一定数いると考える。利用する病床数が増え、医療が逼迫(ひっぱく)する」と危機感を訴えた。


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