栃木県鹿沼市北半田の医王寺で3日、釈迦(しゃか)の誕生日を祝う「花まつり」が開かれ、稚児行列が行われた。
稚児行列は江戸時代から2年に1度行われてきた伝統行事。2年前は新型コロナウイルス禍で中止されたため、4年ぶりの実施となった。
市内外から3~9歳の34人が参加し、冠や金襴(きんらん)生地で仕立てた上着、はかまなどの稚児衣装を身にまとって境内を練り歩いた。講堂の前で田戸大智(たどたいち)住職(51)から健康を祈願する「稚児加持」を受け、釈迦像に甘茶を注ぎ行事を締めくくった。
参加した同市楡木町、小学1年の野中蕗(のなかふき)さん(6)は「疲れたけど楽しかった」と笑顔。母親の茜(あかね)さんは「コロナ禍で不安だったが、参加できてよかった。子どもが元気に育ってほしい」と話した。