平和願いクレーン車でこいのぼり 青空に映える100匹 長崎・大山

クレーンで65メートルの高さまで揚がったこいのぼり=長崎市大山町

 長崎市大山町の南翔クレーン社長、田原洋司さん(60)は3日、自社のクレーン車を使って、こいのぼり約100匹と平和への願いを込めた垂れ幕を同社近くで揚げた。
 コロナ禍で緊急事態宣言が全国に出ていた2年前のゴールデンウイークに田原さんが「何かやれないか」と同級生に提案。5日のこどもの日に合わせ、約65メートルの高さから豪快にクレーン車で揚げることを思いついた。
 1年目は約20匹だったが、知り合いや交流サイト(SNS)の投稿を見た人からどんどん寄せてもらい、今年は100匹近くまで増えた。3日は同級生や従業員が見守る中、田原さんがクレーンを操縦。青空を気持ち良さそうに泳いだ。
 毎年新しくしている垂れ幕にはコロナ禍で奮闘する医療従事者への感謝に加え、ロシアによるウクライナ侵攻を受け「次世代の子供達の為に長崎から世界へ平和を祈り続けよう!」と記した。4、5日も午前9時から午後5時ごろまで揚げるという。


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