ド・ロ神父ゆかりの畑 親子ら茶摘み楽しむ 長崎・外海

ド・ロ神父ゆかりの畑で茶摘み体験をする参加者=長崎市西出津町

 明治期に来日し、長崎市外海地区で住民の生活向上に尽くしたフランス人宣教師、ド・ロ神父ゆかりの畑で3日、市民らが茶摘みを体験した。
 畑は同市西出津町の山あいにあり、ド・ロ神父が1884年から17年かけて開墾。近年再整備が進められている。茶摘み体験は地元住民の有志でつくる「ド・ロさまの家」(川田正勝代表)などが神父の功績を知ってもらおうと3年ぶりに開いた。親子連れなど45人は、柔らかい芽を一つ一つ丁寧に摘み取っていた。
 両親と参加した長崎南山小3年の野田遥香さん(9)は「普段飲むお茶はこういう風にできているんだ」と笑顔。体験後はド・ロ神父が建て現在再整備中の「大平作業場跡」についての説明などもあった。

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