物産市「島原城大手門市」初開催へ 14、15日

 長崎県島原市中心市街地のにぎわい創出と活性化を図ろうと、物産市「島原城大手門市」が5月14、15日の2日間、同市役所周辺で初めて開かれる。4月25日の定例会見で古川隆三郎市長が発表した。
 市や地元商店街など6団体でつくる実行委主催。事業費は326万円。2日間で1万人の来場を見込む。屋台やキッチンカーなど飲食ブースのほか、農水産物直売やフリーマーケットなどに計約80店が出店予定。音楽演奏のステージや大道芸の猿まわしなどもある。
 新型コロナ禍前の同市では、霊丘公園一帯(弁天町2丁目)で春の風物詩「島原初市」を毎年開催。市などによると、物々交換の市が起源の島原初市は元々、1618年から始まった島原城築城の際、各地から集められた労働者のために近郊の商人や農漁民らが大手門前広場で開いていた。
 昭和30年代までは市役所前で開催され、サーカス小屋などもあり大変にぎわったという。古川市長は「かつては初市でにぎわっていた大手での物産市開催はインパクトがある。新庁舎を市民のために活用したい」と期待を込めた。


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