横浜市立大学の学食で提供「サスシー」って? 持続可能な海へ学生が考案

SDGsの達成に貢献できる学食の新メニューづくりに挑戦したテフズのメンバー

 横浜市立大学金沢八景キャンパス(同市金沢区)の生協食堂は9日から、サステナブル・シーフード(持続可能な魚介、略してサスシー)を使ったメニューを提供する。国内の学食としては初の認証を受けたもので、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献したいと活動する学生団体「TEHs(テフズ)」が2年前から働きかけて実現した。おいしく食べて水産資源を守り、持続可能な海へ一歩でも近づける。

 きっかけは「サスシー」を社員食堂で導入するパナソニックホールディングス(PH)の第一人者に授業で話を聞いたことだった。「食べるという日常的に楽しいことでSDGsに貢献できる。皆で十分話し合ってやることにした」。テフズの立ち上げから関わる4年生の南亜伽音さん(21)は振り返る。

 認証取得に関わる費用は、大学と生協が負担。過剰漁獲などで環境に負荷をかけない漁業や養殖業でとれた魚介類を、物流や加工でも適切に管理していると認める「MSC/ASC CoC認証」の取得業務は、「andBLUE」社(東京都武蔵野市)に依頼した。

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