神奈川県警神奈川署は4月28日、特殊詐欺を防いだ子安台自治会の高野孝行会長(76)=横浜市神奈川区=に感謝状を贈呈した。
署によると、11日午後0時半ごろ、知人の90代女性宅に息子を装う男から「大事な書類が入ったかばんをなくした。銀行にどれくらいあるか」などと電話があった。女性から連絡を受けた高野会長がすぐに詐欺と見抜いて署に通報。その後、女性宅を訪れると再び電話があったため、「どこで何の書類をなくしたのか」などと問い詰めたところ、電話が切れたという。
今回の事例を受け、署は高野会長を「詐欺防止アドバイザー」に認定。感謝状と認定証を受け取った高野会長は「これを生かして地域の情報共有を進め、詐欺被害を防いでいければ」。秋本剛署長は「ご近所の底力に感服した。これからも詐欺撲滅に尽力してほしい」とたたえた。