“あの日” 伝える10人 「ヒロシマ、顔」写真展

原爆被爆から75年以上を生き抜いてきた人たちの姿を伝える写真展が、広島市で開かれています。

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この写真展は、平和活動を続けているNPO法人ANT-Hiroshimaが、おととしから作っている写真集「ヒロシマ、顔」を基に企画されたものです。

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証言や朗読、絵などを通じて、「あの日」を伝えてきた10人の生き様が、プロのカメラマンがとらえた肖像や、言葉で描かれています。

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これは、被爆体験と七宝焼きを通じて、核兵器廃絶を訴えている田中稔子さんを撮った作品です。ウクライナでも体験を証言したことがある田中さんは、現状の危うさを訴えます。

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田中稔子さん
「被爆者としては、あの状況が今の世の中に起こっているということが信じられないし、どの国も必死の外交努力をしてほしいと思います」

「ヒロシマ、顔」を企画した渡部朋子さんは、被爆者の生き様の継承が大切だといいます。

ANT-Hiroshima 渡部朋子理事長
「お一人おひとりの中にあるヒロシマの原点というものを見つめ直してもらう機会になれば、この上はありません」

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「ヒロシマ、顔」写真展は、あす11日まで開かれています。

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