長崎ペーロン選手権大会 3年ぶり開催へ 感染状況など条件付き

 長崎の夏の風物詩、長崎ペーロン選手権大会が7月30、31日に開催される見通しとなった。過去2年は新型コロナ禍で中止だったため3年ぶり。関係者によると、ペーロン文化の継承を目的に条件付きで実施し、感染状況や出場チーム数によっては中止や延期、規模縮小も検討する。
 長崎市ペーロン協会と同大会実行委員会が10日、長崎市内の合同総会で決定した。大会は1977年に始まり、市内外のチームが熱戦を繰り広げる長崎港の恒例行事。
 中学、職域、女性、一般の4部門で実施予定。大会14日前から選手に毎日体調チェックを求め、声出し応援を禁じるなど感染対策を講じる。開催前に、県内の感染状況を6段階で示すレベルが「2-Ⅰ」なら中止か延期を検討し、「2-Ⅱ」の場合は中止または延期する。各チームの出場可否を5月下旬までに確認し、出場数が少なければ開催を1日だけにする場合もある。
 優勝歴のある市内チームの男性監督は「開催はうれしく期待もあるが、大会がない2年間に選手集めが難しくなった地区もある。ペーロンの灯を絶やさないよう、何とか踏ん張って盛り上げていきたい」と語った。


© 株式会社長崎新聞社