「のんのこフェスタ」初開催 高校野球31チームが交流試合 夏へ強化

【小林秀峰-諫早農】9回4失点で完投した諫早農のエース浜崎=スポーツパークいさはや第1野球場

 高校野球の「いさはやのんのこベースボールフェスタ」が4月29日~5月5日、長崎県諫早市のスポーツパークいさはや第1野球場などで行われ、県内外のチームが交流試合を重ね、実りあるゴールデンウイークを過ごした。
 大型連休を活用して長崎で高校野球を盛り上げ、合同で夏への強化を図ろうと実行委が初めて開催。コロナ禍による2年連続中止を経て、今回も直前まで辞退校が出るなどしたが、同市内の高校のグラウンドなども使って31チームが代わる代わる熱戦を繰り広げた。
 甲子園出場校も参加し、スポーツパークいさはや第1、第2野球場には延べ約2500人が来場。中でも観戦者が多かった選抜8強の九州国際大付(福岡)-創成館は、創成館が11-5で打ち勝った。このほか、昨秋と今春ともに県4強の諫早農は、昨秋の宮崎大会優勝の小林秀峰に善戦。九回に勝ち越されたが、エース浜崎が八回までは3安打1失点と安定した投球を見せた。
 今春の宮崎大会を制した宮崎学園は、チームを率いる崎田監督の母校、長崎日大とも対戦。4月の九州大会を経験した両校の試合は、長崎日大が8回計10安打を放ち、投げては2年生右腕廣田が二塁を踏ませず、4-0で完封勝ちした。
 この試合後、崎田監督は「ゴールデンウイークは夏への課題を見つけるチャンスで、すごく大事な期間。(2018年夏供用開始の同野球場は)初めて来た。長崎県にはいいチームがたくさんあって、どこが甲子園に出てもおかしくないと思う。勉強させてもらった」と話した。


© 株式会社長崎新聞社