九州から南西諸島は、11日（水）午後も断続的に雨で、夕方以降は局地的に激しく降る見込み。あす12日（木）は強い雨の範囲が四国や紀伊半島にも広がり、13日（金）～14日（土）にかけては、東日本を含む広い範囲で大雨のおそれがある。

奄美が梅雨入り

　前線や湿った空気の影響で、11日（水）明け方は九州南部や南西諸島で、局地的に1時間に50ミリを超す非常に激しい雨が降った。午後も西日本や南西諸島は雨の降る所が多く、梅雨入りの発表があった奄美を含めて、夕方以降は発達した雨雲のかかるおそれがある。特に、沖縄の八重山地方は、遅い時間からあす12日（木）明け方にかけて、1時間に50ミリを超す非常に激しい雨の降る所がありそうだ。

広範囲で大雨に

　12日（木）は南西諸島や西日本、東海にかけて雨が降る見込み。九州南部は午前中、四国の太平洋側や紀伊半島は午後から局地的に雨が強まる見通し。関東でも12日（木）夜は、次第に雨雲が広がりそうだ。なお、曇りや雨の地域でも日中の気温は20℃を超える所が多く、湿気の多さを実感しそうだ。

　13日（金）も西・東日本の太平洋側は、発達した雨雲の通り道となる見込み。東日本の南岸は、14日（土）午前中も雨脚の強まる所がありそうだ。予報にまだ幅はあるものの、九州南部や紀伊半島はこれから14日（土）にかけての総雨量が、場所によって平年の5月ひと月ぶんに達するおそれがある。今後も、最新の気象情報に注意が必要だ。

（気象予報士・高橋和也）