GW 長崎県内観光客 38万2988人 主要観光施設、コロナ禍前の6割

GWの来場者が多かった施設やイベント

 長崎県は10日、今年のゴールデンウイーク(GW、4月29日~5月8日の10日間)期間中の県内主要観光施設29カ所の観光客数について、38万2988人だったと発表した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う行動制限が3年ぶりになく、屋外の観光施設を中心に各地でにぎわった。ただ、コロナ禍前の2019年と比べると6割程度の人出にとどまった。
 20、21年のGWは、ほとんどの観光施設が休館し、イベントも軒並み中止だったため、県がGWの観光客動向を発表するのは3年ぶり。今年は、平日を2日休むと最大10連休、1日休むと6~7連休となる日並びで、4月29日を除くと天候もよかった。

GW期間中、多くの観光客でにぎわった長崎市の新地中華街

 施設別ではハウステンボス(佐世保市)の9万6600人が最多。次いで九十九島パールシーリゾート(同市)が3万4955人、グラバー園(長崎市)が3万878人で、19年と比較すると5~6割程度だった。山茶花高原ピクニックパーク(諫早市)は2万6825人が訪れ、19年並みにまで回復。他にも烏帽子岳高原リゾートスポーツの里(佐世保市)や雲仙仁田峠(雲仙市)など屋外の観光施設で回復率が高く、県は「好天に恵まれた日が多かったことが、影響したのではないか」と分析した。
 主要イベントでは3年ぶりの開催だった「波佐見陶器まつり」(東彼波佐見町)に22万人が来場。19年の31万6千人より3割ほど少なかった。


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