日田市デマンドバスの新たな活用法とは・・・

 高齢化が進む地域で住民の足となっている乗り合いバス。

日田市では、今月から新たな活用に向けた試験運行が始まりました。

「デマンドバス」は、日田市が上津江地区と中津江地区を回る、乗り合いの市営のバスです。電話で予約すると、自宅近くから目的地まで送迎し、交通手段のない高齢者の足となっています。そんなバスの新たな活用法が農家が作った農産物を農協の事業所まで運ぶというものです。

これまでは、地元の農協が市の助成を受けて各集落にある集荷場を回り、野菜を集めていましたが、助成事業の見直しで昨年度で終了となりました。そこに白羽の矢が立ったのが「デマンドバス」です。

日田市へインタビュー

「デマンドバスが人だけではなく物も一緒に運ぶという、貨客混載というシステムが構築出来ないか」

 人が乗るのに使うバスで野菜も運んで、一石二鳥。事前に予約があった集荷場をピンポイントで回るため、時間やガソリン代の節約にもなります。

 

 自分の車を持っていない農家も、野菜を運ぶのに困っていたといいます。

農家へインタビュー

「助かります。農協まで(自分で)持っていかなきゃいけなかった。だから、1カ月間くらい、全然(野菜を)出してなかったんですよ。ディマンドの方でしてくれるのは本当に助かります。」

 市は1年間、農家の負担金なしで実証実験を行い来年度以降は、有料での運用に向けて料金などを検討します。

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