”レアルでマルセロがデビュー”した「15年前の試合」スタメン11名覚えてる?

現在レアル・マドリーで最も「古株」の選手となったマルセロ。ベンチスタートが基本とはなっているが、カルロ・アンチェロッティ監督から交代について相談されるなど信頼される重鎮だ。

彼が加入したのは2006年の秋で、その後2007年1月に行われたデポルティーボ・ラ・コルーニャ戦で途中出場からデビューしている。

さて、このときのレアル・マドリーのスタメン11名が誰だったのか覚えているだろうか。『Planet Football』からご紹介する。

GK:イケル・カシージャス

現在:引退

レアル・マドリーのファンからは「聖イケル」と讃えられたレジェンド守護神。クラブの歴史上最も偉大なキーパーとして評価される彼であるが、クラブから追われるような形で退団することになった。

そしてFCポルトで5年間を過ごしたあと、心臓発作を起こしたことで2020年に現役引退。その後の療養を経て健康を取り戻し、スペインサッカー連盟会長選挙に立候補も検討していた。現在レアル・マドリー財団の副CEOを務める。

右SB:セルヒオ・ラモス

現在:PSG

2005年に19歳で獲得され、当時はまだ右サイドバックを務めていたセルヒオ・ラモス。レアル・マドリーで長く所属、このあとセンターバックとして数多くのタイトルを獲得していくことになる。

昨年は怪我に苦しんだこともあってレアル・マドリーとの契約が満了になり、フランス・リーグアンのパリ・サンジェルマンへ移籍。今季はなかなかコンディションが戻らず苦しいシーズンに。

CB:イバン・エルゲラ

現在:指導者

1999年にエスパニョールから加入し、レアル・マドリーで8シーズンプレーした名選手。もともとはボランチだったが、後にセンターバックにコンバートされて長くチームを支えた。

2008年にバレンシアで現役引退した後は自転車競技への転身を宣言していたことでも有名。後にサッカーの指導者になり、2020年にはセグンダBのラス・ロサスで監督を務めたが、最下位に沈んだ。現在はフリー。

CB:ファビオ・カンナヴァーロ

現在:指導者

2006年のワールドカップを制覇したイタリア代表の主将。その直後にレアル・マドリーへと移籍し、スペインでの初年度でバロンドールを獲得した。しかしこの初年度は適応に苦しんでおり、33歳でなかなか本領発揮とは行かない時期だった。

2011年にUAEのアル・アハリで現役を終えたあとはマルチェロ・リッピの下で指導者として研鑽を積み、広州恒大、アル・ナスル、天津天海、中国代表で指揮をした。現在はフリー。

左SB:ミチェル・サルガド

現在:サッカーアカデミー運営

1999年から10シーズンにわたってレアル・マドリーでプレーした名サイドバック。右の印象が強いが、この時は左サイドで起用されていた。なお57分にマルセロと交代したのが彼であった。

2012年に現役を引退した後、2018年にパナマのインデペンディエンテというクラブで一時復帰したことも。現在はUAEのドバイに設立したフットボールアカデミーを経営し、育成年代のコーチとしても活動している。

右MF:グティ

現在:指導者

当時のレアル・マドリーを知っているファンならば、グティへの思い入れはあまりに大きいものだ。世界最高のパススキルを備えた生え抜きのMFは、2010年にベシクタシュへ移籍するまで長くサポーターを魅了し続けた。

2012年に現役を引退したあとはレアル・マドリーのユースで指導者やディレクターを務め、2018年にベシクタシュのアシスタントコーチに就任。次年度にはアルメリアの監督に就任したが、1年で解任されている。現在はフリー。

CMF:エメルソン

現在:引退

ファビオ・カペッロ監督に釣れられてユヴェントスからレアル・マドリーにやってきたブラジル人ボランチ。イタリアで見せていたような圧倒的なバランス感覚とディフェンスの巧みさは、なかなかスペインで発揮されることはなかった。

1年でミランへと移籍した後、ブラジルに戻ってサントスに所属。怪我で2009年に現役を離れたが、2015年にアメリカの独立リーグで復帰し、2020年までプレーしていた。

CMF:フェルナンド・ガゴ

現在:ラシン・クラブ監督

2007年から2011年まで4シーズン半にわたってレアル・マドリーでプレーしたアルゼンチン人MF。南米で最も優れたボランチの一人といわれ、スペインでそこそこの活躍は見せたものの、怪我もあってそれほど高い評価を得るまでには至らなかった。

退団した後はローマ、バレンシア、ベレス、ボカでプレーして2020年に現役引退。すぐに指導者に転身し、昨年アルドシビで監督に就任。それからまもなくラシン・クラブに移り、現在も指揮を行っている。

左MF:ホセ・アントニオ・レジェス

現在:死去

セビージャでブレイクを果たした後、2004年からアーセナルでプレーしていたスペイン人の左利きアタッカー。イングランドにあまり馴染めず、2006年にローンでレアル・マドリーに貸し出された。このシーズンを終えたあとはアトレティコ・マドリーへと移籍している。

2019年6月1日、自動車を運転している際に高速道路で深刻な交通事故に遭い、病院に運ばれたあとで死去。35歳でこの世を去っている。なお、息子はレアル・マドリーの下部組織でプレーしている選手だ。

FW:ルート・ファン・ニステルローイ

現在:PSVアイントホーフェン監督

2006年にマンチェスター・ユナイテッドからレアル・マドリーに加入し、スペインでは4シーズンで64ゴールを決めたオランダ人ストライカー。怪我にも苦しんだものの、ペナルティエリアでの圧倒的な技術とセンスを生かしてゴールを量産した。

退団後はハンブルガーSV、そしてマラガでプレーして2012年に現役引退。その後は指導者として活動し、古巣であるPSVアイントホーフェンの各年代で育成に関わり、来季はトップチームの指揮官になることが決まった。

FW:ラウール・ゴンサレス

現在:レアル・マドリー・カスティージャ監督

レアル・マドリーの象徴として長く活躍したレジェンド。クリスティアーノ・ロナウドに抜かれるまではクラブの多くの記録を持っていた伝説的なストライカーだ。

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2010年に退団した後はシャルケ04、アル・サッド、そしてニューヨーク・コスモスでプレーして現役引退。そのあとはアンバサダーとして活動したあとにレアル・マドリーの下部組織で指導者になり、現在はBチームに当たるカスティージャを率いている。

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