困り事、話せる人は? 子どもに街頭アンケート「友達」84%「親」52% ネット、いない5%

アンケートに答える子どもたち=長崎市、みらい長崎ココウォーク

 NPO法人「子どもの権利オンブズパーソンながさき」(古豊慶彦代表)は、18歳までの子どもを対象に長崎市で実施した街頭アンケート(選択式、複数回答)の結果をまとめた。困っていることを「話せる人はいますか?」の質問に84%が「友達」、52%が「親」、5%が「ネットの人」「いない」を選んだ。
 4月に長崎市茂里町のみらい長崎ココウォークで「いま困っていることはありますか?」「そのことを話せる人はいますか?」を尋ねた。2回目。145人が回答し、小学生以上の137人分を分析した。
 困っていることを話せる人について、「ネットの人」を選んだのは中学生の12%、小学生の5%。オンラインでつながることの低年齢化もうかがえた。古豊代表は「(84%が)友達を選んだ分、子どもにとって友人トラブルは大きなことになる。話せる人の選択肢が多い方がいい。身近にいなければ相談機関も一つの方法」としている。
 「いま困っていること」の質問では、「ない」が43%(前回比17ポイント増)で最多。「勉強のこと」が42%で次いだ。「家のこと」と答えた人はいなかった。「ない」が増えたことについて古豊代表は「新型コロナに対する慣れが良くも悪くも影響しているのでは」と分析している。
 オンブズながさきは、子どもの命と権利が大切にされる地域を目指して活動する民間の第三者機関。相談受付時間は水曜(午前11時~午後7時)、木曜(午後6時~9時)、土曜(午後2時~6時)。相談窓口「オンブズルーム」(長崎市本石灰町)への来所か電話(080.3187.9156)、メール(komb.nagasaki@gmail.com)で受けている。


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