住宅下のり面崩れる 住民ら避難 長崎・戸町

住宅下ののり面が崩れ、下の道路に土砂が流れ込んだ現場=12日午後7時20分ごろ、長崎市戸町3丁目(近隣住民提供)

 12日午後7時5分ごろ、長崎市戸町3丁目の住民から「自宅周囲の崖が崩れ、家の外に出られない」と119番通報があった。住宅の土台になっているのり面が崩れ、下方の道路などに土砂が流れ込んだ。市消防局によると、上の住宅にいた2人が一時的に外に出られなくなったが救出し、けが人は確認されていない。
 大浦署や同局が周辺住民にも避難を呼びかけ、少なくとも十数人が近くの公民館や小学校に身を寄せた。近くに住む男性によると、崩れたのり面には、以前からひびが入っていたという。男性は「ものすごい音がして(自宅から)飛び出した。もともと不安があるところだったので、ついに崩れたかと思った」と不安そうな表情で語った。


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