ゴルフ中に倒れた仲間の命救う 栃木市消防署が会社役員4人に感謝状

感謝状を受け取った佐藤さん(右)、平林さん(中央)、米山さん(左)

 栃木市消防署は12日、藤岡町太田の東武藤が丘カントリー倶楽部で心停止した知人男性を救命したとして、会社役員4人に感謝状を贈った。

 4人はいずれも埼玉県在住の佐藤昭(さとうあきら)さん(70)、永島信之(ながしまのぶゆき)さん(53)、平林弘行(ひらばやしひろゆき)さん(49)、米山剛(よねやまつよし)さん(47)。

 1月26日午前11時半ごろ、一緒にゴルフ場を訪れた男性(60)がプレー中に倒れた。心停止していたため、米山さんがゴルフ場事務所に救急車出動の要請を依頼。さらに地元の自治会で救命処置の講習を受けたばかりだったという永島さんを中心に協力し、胸骨圧迫とゴルフ場備え付けの自動体外式除細動器(AED)を使った救命措置を実施した。

 救急隊到着時、男性には自発呼吸が戻っており、後遺症なく社会復帰した。

 上岡健司(かみおかけんじ)消防長は「お知り合いにも今回のエピソード伝えていただき、救命の輪が広がってほしい」と感謝した。この日は永島さんは所用で欠席し、米山さんら3人は「何よりも命が助かって良かった」と話した。

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