優良少年消防クラブ表彰 北郷小中に総務大臣賞

2021年度の優良少年消防クラブ表彰で総務大臣賞を受賞した北郷小中学校少年消防隊

 日南市・北郷小中(村橋恭一校長、248人)の少年消防隊は、総務省の「2021年度優良少年消防クラブ表彰」で最高賞の総務大臣賞(特に優良な少年消防クラブ)に選ばれた。隊員らは「後輩隊員に受け継いでもらえるような活動を続けたい」と決意を新たにした。
 消防庁によると、同表彰は少年消防クラブ活動の活性化などを目的に毎年実施。昨年度は全国に4285クラブあり、クラブ員は約40万人。総務大臣賞には20クラブが選ばれ、県内では唯一の受賞となった。同隊は18年度に消防庁長官賞に選ばれている。
 同隊は1950(昭和25)年に結成。21年度は当時の中学1、2年15人が所属し、AEDを用いた心肺蘇生法を学ぶ救命講習や、市消防本部の見学、地域のスーパーで防災啓発活動などに臨んだ。毎年1月には消防出初め式に参加し、市中行進などを披露している。
 同校で10日にあった表彰伝達式では、高橋透市長が「今まで以上にクラブ活動が充実し、地域の防災力が向上することを祈っている」とあいさつ。同年度団長を務めた稲田絢斗さん(15)に記念の盾を手渡した。稲田さんは「北郷地区の防災に役立ちたいと日々頑張ってきたのでうれしい。大人になったら消防団に入って防災に携わりたい」と話していた。

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