挑めユネスコスクール 延岡高で福教大教授講演

持続可能な開発目標(SDGs)について講演を聞く延岡高の生徒

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)が国際理解や環境教育に積極的に取り組む学校を承認する「ユネスコスクール」を目指し、延岡市・延岡高(澁谷好一校長、712人)は4月29日、福岡教育大(福岡県宗像市)の石丸哲史教授を招いて講演会を開いた。1年生ら285人が、持続可能な開発目標(SDGs)について理解を深めた。
 石丸教授は、深刻な温暖化や水不足など、世界の現状を解説。「SDGsのそれぞれのゴールが、なぜ設定されているかを考えることで、今の問題に気付くことができる」とし、持続可能な社会のために活動している個人や団体の具体例を紹介した。SDGs達成に向け「批判的に考える力を身に付け、どうすれば課題を解決できるか考えて」と呼びかけた。
 1年の黒田一聖さん(15)は「世界的にどのような課題があるか、具体的に分かった。河川清掃など、自分たちでもできるボランティアに取り組みたい」と話した。

© 株式会社宮崎日日新聞社