【ウクライナ侵攻】避難のハリコフ州出身男性に、募金と通訳を 相模原市が支援呼びかけ

オレクシさんの実家近くの家々は爆撃で破壊された=ウクライナのデルガチ(オレクシさん提供)

 ロシアによる軍事侵攻で相模原市に避難しているウクライナ人男性、マイボローダ・オレクシさん(33)を支援しようと、市は募金と通訳ボランティアを呼びかけている。

 オレクシさんはウクライナ北東部のハリコフ州デルガチ出身で、電車の整備士として働いていた。仕事でポーランドに滞在中にロシアの軍事侵攻が始まり、4月にいとこが住む相模原市に避難した。

 市は生活支援として市営住宅を約1年間無償提供し、オレクシさんは今月10日に入居した。テーブルやベッドなどの家具は市が用意し、日用品などは市が包括連携協定を結ぶブックオフグループホールディングス(同市南区)から提供を受けられることとなった。

 オレクシさんは今後、住民登録の手続きやハローワークなどで仕事探しを行う予定だが、日本語が話せないため、市は小型翻訳機の貸し出しなどを検討している。市国際課は「ウクライナ語の通訳ボランティアを広く募集している。ご協力いただける方はぜひ連絡を」と呼びかけている。

 また市や民間団体でつくる「市国際化推進委員会」はウクライナ避難民に支援金(1人10万円)を給付しようと、4月28日から募金を行っている。

 通訳と募金の問い合わせは、同課電話042(707)1569。

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