史上最も「高価だった10代の選手たち」

2010年代に入ってから、サッカー界の移籍金の額はうなぎのぼりとなっている。特に若い選手は価値が高まりやすい。

今回は『Planet Football』から「サッカーの歴史上で最も高額だった10代選手14名」をご紹介する。

ウスマヌ・デンベレ

現在の所属:バルセロナ

10代の頃の移籍金:3150万ポンド(およそ50.76億円)

レンヌでデビューし大きな注目を集めたデンベレ。鋭いドリブルや両足を遜色なく使える器用さでフランスリーグ屈指のアタッカーに成長。19歳でボルシア・ドルトムントへと引き抜かれることになった。

そして更に1年後にはバルセロナが彼を獲得。移籍金は1億ポンド以上というとてつもない取引になったが、繰り返しの怪我のためにまだまだカンプ・ノウでは本領発揮と至っていない。

レナト・サンシェズ

現在の所属:リール

10代の頃の移籍金:3150万ポンド(およそ50.76億円)

EURO2016でポルトガル代表を優勝に導いた主力メンバーの一人。その時まだ19歳ということで大きな話題を集め、バイエルン・ミュンヘンが3150万ポンドで獲得した。

しかしながら、ドイツに渡った彼はバイエルン・ミュンヘンでほとんど出番が与えられない状況となり、スウォンジー・シティへと貸し出されることに。その後もなかなか調子が戻らなかったが、今季はフランスのリールで復活の兆し。

デヤン・クルゼフスキ

現在の所属:トッテナム

10代の頃の移籍金:3150万ポンド(およそ50.76億円)

スウェーデンからアタランタが獲得してきた天才アタッカー。パルマへのローン移籍で出番を手にすると、イタリア・セリエAで大活躍を見せた。

2020年にはユヴェントスが彼を3150万ポンドで獲得し、今年はトッテナム・ホットスパーへとローン移籍している。その契約には3500万ユーロでの買取オプションが付随しているという。

ウェズレイ・フォファナ

現在の所属:レスター・シティ

10代の頃の移籍金:3150万ポンド(およそ50.76億円)

サンテティエンヌで若くしてセンターバックに定着し、将来のフランス代表を支えられるタレントであると評価されたウェズレイ・フォファナ。2020年にレスター・シティと契約してイングランド・プレミアリーグに渡った。

移籍後もすぐに信頼を獲得していたが、2年目のシーズンを前に腓骨を骨折する大怪我を負ってしまい、長い間の離脱を余儀なくされている。

ハビエル・サビオラ

現在の所属:引退

10代の頃の移籍金:3230万ポンド(およそ52.05億円)

「コネホ」(うさぎ)の愛称を持っていたアルゼンチン人ストライカー。リーベル・プレートから2001年にバルセロナへと移籍したが、その際の取引額は3230万ポンドだった。

新しいマラドーナになることも期待されたが、バルセロナではなかなか本領発揮には至らず。セビージャなどへのローン移籍を経験し、それからレアル・マドリーへと加入した。引退後はアンドラに移住して、フットサルの選手としてプレーしつつ、アマチュアチームの指導者をしている。

ウェイン・ルーニー

現在の所属:引退

10代の頃の移籍金:3330万ポンド(およそ53.66億円)

16歳でエヴァートンのトップチームにデビューし、当時の最強アーセナルを相手に超絶ロングシュートを決めて話題に。そして当然、マンチェスター・ユナイテッドが彼に手を伸ばしてっきた。

当時は高額な移籍金だったが、その価値はあった。マンチェスター・ユナイテッドの中心選手として長く活躍を見せ、歴史的なレジェンドとなった。

ルーク・ショウ

現在の所属:マンチェスター・ユナイテッド

10代の頃の移籍金:3375万ポンド(およそ54.39億円)

ルーニーと同じようにショウは非常に若い年齢でブレイクし、18歳で2014年のワールドカップでイングランド代表にもなった。そしてルイス・ファン・ハールが就任したマンチェスター・ユナイテッドの最初の補強となった。

ジョゼ・モウリーニョ監督との対立やフィットネス面での問題にも苦しんだが、それを乗り越えてさらに安定感ある選手に成長している。

ファビオ・シウヴァ

現在の所属:ウォルヴァーハンプトン

10代の頃の移籍金:3600万ポンド(およそ58.01億円)

ウォルヴァーハンプトンがクラブ記録となる移籍金で獲得したポルトガル人ストライカー。17歳で3600万ポンドの価値を叩き出していたが、それから62試合で4ゴールしか決めていない。

しかも今季はノーゴールとなっており、ウォルヴァーハンプトンの戦力にはなれていない。フットボールマネージャーでは非常に成長するが…。

ヴィニシウス・ジュニオール

現在の所属:レアル・マドリー

10代の頃の移籍金:4050万ポンド(およそ65.27億円)

レアル・マドリーは数年前からブラジルの有望な若手選手を大枚はたいて獲得してきた。その走りと言えるのが、18歳で4050万ポンドの移籍金が支払われたヴィニシウス・ジュニオールだ。

最初の2年間は苦しいものだったが、今ではその苦戦の報酬を得ている。今季は21ゴール20アシストを決めており、もはや世界最高クラスのウインガーだ。

ロドリゴ

現在の所属:レアル・マドリー

10代の頃の移籍金:4050万ポンド(およそ65.27億円)

ヴィニシウス・ジュニオールがレアル・マドリーに移籍してから1年後、クラブは再びブラジルの才能に目をつけた。ロドリゴにもほぼ同じ額が支払われたという。

当初はBチームに当たるカスティージャでのプレーになったが、すぐさまその才能を見せつけて昇格。先日はマンチェスター・シティを相手に劇的な2ゴールを決めた。

アントニ・マルシャル

現在の所属:セビージャ

10代の頃の移籍金:5400万ポンド(およそ87.02億円)

当時「世界最高額の10代選手」として話題になったマルシャル。19歳の頃にモナコからマンチェスター・ユナイテッドへと移籍し、その額は5400万ポンドであった。

『新しいアンリ』と言われていた未知の若手に期待が寄せられ、デビュー戦となったリヴァプールとの試合でゴールも決めた。有望なスタートであったがその後は一貫性を欠き、今季はセビージャへ貸し出されることに。

マタイス・デ・リフト

現在の所属:ユヴェントス

10代の頃の移籍金:7700万ポンド(およそ124.09億円)

アヤックスで史上最年少のキャプテンを務めたマタイス・デ・リフト。2019年にクラブをチャンピオンズリーグ準決勝に導いたことで評価を一気に高め、ユヴェントスが19歳の彼を獲得した。

ジョルジョ・キエッリーニやレオナルド・ボヌッチの後継者として期待されるものの、最近クラブ自体がやや停滞していることもあり、デ・リフトの評価もあまり高まっていない。

ジョアン・フェリックス

現在の所属:アトレティコ・マドリー

10代の頃の移籍金:11500万ポンド(およそ185.32億円)

2019年にベンフィカでいきなりレギュラーを掴み、その才能を見せつけたジョアン・フェリックス。その創造性や万能性にファンはワクワクさせられた。

そして夏にはアントワーヌ・グリーズマンの後釜として1億1500万ポンドの移籍金でアトレティコ・マドリーが獲得。ディエゴ・シメオネ監督の下では守備的な戦術にフィットしきれていないものの、ときに才能の片鱗を見せている。

キリアン・エムバペ

現在の所属:PSG

10代の頃の移籍金:13000万ポンド(およそ209.5億円)

モナコでデビューした後、すぐに中心的なアタッカーとして成長を見せたエムバペ。マルシャル以来の「新しいティエリ・アンリ」と評価され、18歳でパリ・サンジェルマンに移籍することに。

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最初はローンであったが1億3000万ポンドで買い取られ、ネイマールやリオネル・メッシなど多くのスターに囲まれながらもエースとしての存在感を見せつけ続けている。

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